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2009.09.18 ゆめうつつ2
ホテルに入ってすぐの緊張感が私は好きだ。これから好きなように目の前の男を料理できると思うと、上から下までを舐めるように見てしまう。
 反対にどうされるのか緊張している姿を見ると、堪らなく意地悪な気持ちが沸いて来る。
 弱い生き物を捕らえて敢えてすぐに殺さないで、逃げ回る姿を笑いたいような欲求だ。それからじっくり息の根を止めるように。
 気持ちいいでしょう。

 私は敢えて何も言わずにソファーに座り、様子をうかがった。
 隣にも座れないしどうするのかと思ったら、大輝はベッドの端に腰掛けた。

 「こっちにおいでよ。」

 躊躇うのを目で促すと、おずおずと私の前に立った。
 ソファーの前までこさせた大輝のボタンを一つ外してやって、笑ってみせた。

 「初めからこうされたかったんでしょ。」

 そうしてまた足で踏んでやった。
 私の言葉に返事はなく、ただ小さく声を零すだけだった。
 その手を拘束しているわけではないし、ここに繋げて立たせているわけではないのだから、大輝は拒否しようとすればできるのだ。
 だけど彼はそこから動かず、手はどこにも動かせず所在なげに浮いていた。
 いっそ縛ってやった方が楽なんだろうに。

 「私にこういう風にして、無理にやられたかったんじゃないの。自分の意思じゃどうしようもなかったんだ、って思いたいんじゃない?」

 黙ってされるがままになっている。
 私は大輝のジーンズに手をのばして、残りのボタンをゆっくりと外していった。それから膝までおろすと、露骨に張り出した姿が見られるのだった。
 自然と笑いが漏れてしまう。

 「はは、すごいねぇ。」

 張り出したそこをからかうように軽く叩きながら、目線を合わせる為、こちらを見るように言った。


 瞬間に唇が狙うように歪む。
 

 目が被虐の色に染まっているからだ。



 …この目をなんと表現したらいいのだろう。

 私はこの目がとても好きだ。
 立場を認めた瞳。これから起こることを受け入れる、受け入れなければならないと信じる瞳。
 無防備に抵抗などなく、受け入れると決めた瞳。

 それを目の当たりにすると、私の欲望がむくむくと顔をだす。
 私にその体と心が裸のままに投げ出されたように感じて、それを叩いてやるか、引っ掻いてやるか、撫でてやるか、さすってやるか、抓ってやるか、踏み付けてやるか。
 選択権は私にあって、どうとでもできる。痛みに泣かせることもできるし、快感に喘がせることもできる。
 なんて、なんて甘美か。それをどうしてか分かち合えない特殊な欲望だと言う。

 私はこういう目や表情が見たくて、勝手に手足が動くのだ。
 それがSなのかどうかなんてわからないけど、無防備な体と心が手元にあるとどうしようもなくなるのだ。

 いつも、その肌には皮膚さえないようにイメージされる。
 剥き出しの赤い肌が浮かぶ。
 塩水に浸したらどう叫ぶのだろう。


 「上に着ているのも全部脱いで。」

 素直にパンツだけの姿になると、そのゴムに指をかけておろしてやる。
 手を後ろで組むようにして大輝はそれを見つめていた。
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