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こわい……けど好きです
と言ってたはずが

「だめー!許して、ああ、もう無理ああだめー!」

と叫びだした。

ピタっと止まって、私は威圧した。
だめ?だめって私に言ってもいい言葉なの?

パニックに陥りながら、彼は、何度も噛んで吃りながら、ごめんなさい、と私の顔を恐ろしそうに見上げた。

「ルイ子様のことこんなに好きなのに、恐くて、忘れちゃう瞬間があった」
と彼は言ったから
私は意地悪な気分になった。

「そう、好きなこと、もう思い出した?」
そう言って、私は再び思いきり振りかぶり打ち据えた。
「どう?これでも忘れてない?」
何度もそう聞きながら打つと、「もう忘れません忘れません」と叫び続けた。

と思ったら

ハッとして私を見上げた。

「違いました。気づきました。僕、ルイ子様を好きなのを忘れたんじゃなくて、嫌いになりたい、と思ってたみたいです。」

ふぅん
私は再び、意地悪な気持ちになった。
それなら、私を嫌いになる手伝いをしてあげる。

「ほら、どう嫌いになる?こんなに酷いことされて、嫌いになるんじゃないの?」
「あああ、なりません」
「困ったね、どんなに酷いことしたら嫌いなるのかしら。ほら、これならなる?なるんじゃない、嫌いになりたいんでしょ。」

責め続けると彼は叫んだ。

「嫌いになれないから困るんじゃないですか!!」

怒った!

私は面白くて、ゲラゲラと笑いだしてしまった。

その傍らで彼はしくしく泣いている。

「あー!泣いてるー!泣いてる泣いてる」
「泣いてません!僕、年に一回しか泣かないと決めたんです。」

顔を埋めて、私に顔を見せようとしない。鼻をかもうとするのを覗き込むとやはり泣いてる。

「泣いてるじゃん、やーい」
「泣いてません!!」

また怒った!

私は笑い続けてしまう。

「あー可笑しい、ゲラゲラ」
「何がそんなに可笑しいんです?」
怪訝そう。
「だって、怒ってたから。嫌いになれないから困るんです!!って」

彼はまたハッとした。
泣き止んだと思ったら、今度は照れだした。

「あぁ、僕のくせにルイ子様に怒ってました、恥ずかしい」

照れてる姿に私はまた可笑しかったのだ。
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