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2012.01.27 幸福の追求
いつもショッキングな内容を私に告白する彼は、その日も一つ告白した。

「でも、こんなお話をした後に何ですが…SMを何かを吐き出す場所とは考えていないんです。」
「じゃあ、SMは何なの?」
「…幸福の追求ですかね。」

私は吹き出してしまった。
彼は少し照れくさそうだったと思う。

幸福の追求!

そうだったのか。
気絶したり、意識が別へ飛んで譫言を言ったり
震えて逃げ出して焦点合わなくなるような
そういった行為は幸福の追求だったのね。


相手が本当はやりたくない、と思っていることをやらせてしまうのは嫌だ

と話をしていたけど…
私達、SMが好きな人って、そこが気になる人が多いんじゃないかな?
やってることがやってることだから
「本当にいいのか?」
っていう、気持ちはお互いに持っているんじゃないだろうか。

私だって、嫌だと思う相手を無理矢理やりたいとは思わない。

私、彼に対して酷いことをたくさんしてきたから
本当にいいの?
と思ってた。
だから、幸福の追求、と言われたら
どうしようもないマゾだなあ
って笑えるのと
良かったなあ、と安心して嬉しく、
さあ今日も酷いことしてやろうとやる気が出た。



血塗れになった身体に、蝋燭や線香や熱したドライバーを当てて
何度か気絶しても、起こして続けた。

ドライバーを手にしながら

これ、どこにして欲しい?
どこでもいいの?
じゃあ逃げたらダメ

と言ってある場所に押し当てた。
彼はキチンと逃げなかった。

それから、消え入るような声で私を呼びかけて
「もう限界です。」
と言った。


震えて、虚ろな瞳に

これが本当に幸福の追求?

と聞いても、虚ろなままで返事が返ってこない。
揺さぶって、何度か聞いたら
焦点があって
微笑んだ後、頷いた。

その笑った顔を見たら
私はまた可笑しくって、腹を抱えて笑ったのだけど
涙も出てきて

焦げたり、染まったりした身体に多い被さってしまった。

本当、どうしようもないやつ