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赤い床に、赤いライト。
「東京タワーが見えたら、アルファイン」こと「都内唯一の非会員制SMホテル」ことアルファインの一室。
鞭を何回打ったかわからない身体を転がすと、その顔は抜けに抜けきっていた。
手探りで私の身体に抱き付くその抜けた顔を見ていたら、ちょっかい出さずにいられなくなった。

ぐいっと頬を抓ると、初めて、キチンと意志をもって言葉を発した。

「嫌!トマト嫌!」

え?
思わず、笑いが漏れてしまう。
トマトは私の嫌いな食べ物だけれど、彼にとったら好きな食べ物だ。

「なんで?トマト?」
「わかんない。トマトが浮かんだの!」

さながら、寝言に話しかけている気分である。
面白くて、更に頬を強くつねりあげる。
「痛い!トマト嫌!」。

つついたり、撫でたりしながらしばらく様子を見ていると
「どこ。ここは…アルファインだ。忘れてた。」
と彼は言った。

もう話ができるだろう。
「なんで、トマトって言ったの?」
「わかんない…」
「トマト嫌いじゃないでしょ。」
「トマトが浮かんだの。…多分、赤いから。」

床もライトも赤い。
だけど、なんでつねってトマト?私の嫌いなトマト?
憎しみが溢れていたはずはない。

「トマト嫌い。ご主人様トマト嫌い。だから僕も嫌い。食べない。」

嘘だ。
だってトマト好きじゃないか。
全然、意味わかんないんだけど、可愛いなぁと思って撫でて、つねって、また撫でた。
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